相談事例:新型コロナ感染が疑われる場合の対応
新型コロナ感染の疑いが濃厚な方が出社した場合の対応について相談を受けました。
先日、ある会社(介護関係ではなく、一般の会社)の方からお聞きした例です。
コロナ感染の疑いが濃厚な方(明らかに具合が悪いことがわかる状態)が、出社してしまったとのこと。
出社した本人は、自分は具合が悪くても仕事をするというアピールのために出社されたそうです。
その方は職場ではリーダー的地位にあり、周囲が早く病院に行くよう説得するのが困難であったそうで、夕刻になってようやく早退されたとのこと。
PCR検査を受けた結果、案の定、新型コロナ陽性でした。
リスク管理の点から、以下の問題点が指摘されます。
①新型コロナ感染疑いがあるにも関わらず、出社したこと。
②出社者に対して、早急に検査受診を促せない体制となっていること。
③コロナ禍での体調不良時の対応ルールがないこと。
④コロナ感染者発生時の業務継続へのリスクを社員が理解していない。特に管理者すら理解できていないこと。
⑤出社者は、自己顕示の観点にのみしばられており、クラスターの発生や職場の仲間を危険にさらすという観点が全く欠けていること。
結論として、感染症対応BCPの早期策定と社員教育の重要性を指摘しました。